| ■点字(てんじ)
点字とは盲人が指先で読む記号文字で,紙面に突起した点の組合せで構成されています。皆さんも駅の手すりや券売機等にぶつぶつとした点字が書かれているのを見かけたことがあると思います。
現在世界的に通用している点字は、一八二四年フランスの盲人ルイ=ブライユ(Louis Braille 一八〇九〜五二)により考案されたもので、日本では一八九〇年(明治二三)に東京盲唖学校教諭の石川倉次(一八五九〜一九四四)がブライユ点字を基に日本点字を考案しました。
点字は、一文字が縦三点横二列の六点を単位として作られています。その構成は上部三つの点(一・二・四の点)の組合せを母音アイウエオにあて、この母音点字を基本として、これにそのほかの点を組み合わせて五〇音を表現します。たとえばカ行には六の点,サ行には六の点に五の点を加えて子音点字としています。例えばアは一の点のみでアに、一の点に六の点を加えるとカになり、さらにこの二つに五の点を加えるとサになります。
■点訳(てんやく)
一般文字の文章を点字に訳すことを点訳といいます。点訳の方法には点字板といわれる手書き用の筆記具で書くほか、点字タイプライターを使用して書く方法や点字印刷機で亜鉛板に製版しローラーを使用してプレス印刷する方法もあります。また最近ではパソコンを使用して点訳する方法が普及してきています。
■点字図書館
点訳図書や録音テープを、主として郵送で貸出しする視覚障害者のための施設で、全国に約100カ所ほどあります。身体障害者福祉法に定める施設です。
■点訳ソフト(点字文書編集ソフト)
点字の文章を編集するために開発された専用のソフトウェアで一般のパソコンの入力方式のほか、パソコンの任意のキーを点字に見立て点字と同じ六点で入力する方法があります。
点訳したデータは点字ディスプレイで読むことができるほか、点字プリンターを使用して何部でも打ち出すことができます。
■自動点訳プログラム
ワープロやパソコンで作成された漢字かな混じり文を、分かち書きされた点訳データに翻訳するためのソフトウェアのことです。基本的に点字の世界には漢字は使用されないため、分かち書きといって意味や分節ごとに読みやすいように区切られたかな文字で表現されています。自動点訳されたデータは点訳ソフトで編集できるほか、点字プリンタや点字ディスプレイにも直接出力することができます。
■点字プリンタ
点字プリンタとは一般文字ではなく、点字を打点するために専用に開発されたプリンタのことです。印刷方法は片面書きのほか、紙の両面に印刷できる機種もあります。また両面印刷の方式には行と行の間に両面印刷するインターラインとよばれる方式のほか、点と点の間に点を打ち出すインターポイントとよばれる方式もあります。インターラインの方が行間が広く読みやすいのですが、インターポイントの方が一枚の紙に印刷できる文字量が多いというメリットがあります。 |