| ■朗読
朗読とは本などを声に出して読み上げることをいいます。視覚障害者は一般文字の状態では文章を読むことができないので朗読ボランティアの人や専門の会社、点字図書館や障害者サービスを実施している公共図書館などによって製作された朗読テープを聴いて読書しています。
■音訳
音訳とは視覚情報を読みとり、音声にして伝えることです。正確な表現はもちろんですが、なるべく多くの情報を伝えるためには、専門的な技術が必要となります。文章だけではなく、図やグラフ、写真などのすべての視覚情報をわかりやすく説明を加えて伝える技術も要求されています。
このような技術を「朗読」に対し「音訳」といっています。音訳はただ紙に書かれた文字を読めばいいわけではないため、多大な時間や手間がかかるだけでなく、特殊な技術を要します。また長時間聴いても疲れない音訳図書をめざし、適切で安定した速度、内容を正しく伝える読み方、そして特にきれいな音質を追求していくことも大切です。そのため各地の点字図書館や公共図書館等を中心に、朗読者の技術向上のための養成講座が定期的に行われています。
■マルチメディアDAISY
DAISYとはDigital Accessible Information System(デジタルアクセシブル情報システム)の略称で、従来のカセットテープに代わり、CDに録音することからスタートしたシステムで、音質の劣化がなく、一枚のCDに約五〇時間と長時間の録音が可能であり、章や節、ページ単位での移動や目次からのジャンプ、本文中の文字列からの検索が容易にできるのが特徴です。
また、マルチメディアDAISYは音声だけでなく、パソコンの画面上に本文や表紙、文中に使用した絵や写真等も同時に表示できるのが特徴で、使用できるOSもウィンドウズだけでなく、UNIX等いろいろなOSで扱えるインターネットの標準的な技術で作られたデータがCD-ROMに書かれています。
利用者も視覚障害者はもちろん、いままで通常の方法による読書が困難とされてきた学習障害者や、本をめくることのできない重度の身体障害者でも、特殊なキーボードやマウス、ジョイスティックやアイコンタクト(瞬きでパソコンを操作する方法)等で読書を楽しむことができます。さらに最近の研究では、その人専用に開発された使い慣れたジョイスティックやフットスイッチ、果てはボイスコマンドでパソコンをプレーヤーの如く動かせる研究も進んでいます。そして読み書き、計算などについての発達性障害をもつ多くの子どもたちも活用できるように実証実験が進められています。
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