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バリアフリー同時出版のきっかけ

 

 

 私は先天性の弱視児として生まれ、強度の弱視を経て全盲となり、使用する文字も普通の大きさの文字から始まり、拡大文字、点字へと変化していきました。読書の手段としては、点字の他、朗読テープや最近ではDAISYと呼ばれるCDに録音されたデジタル図書をよく利用しています。このような自分自身の体験から、いろいろな媒体を必要としている方々がいることを痛感し、「バリアフリー同時出版」を行おうと思いたちました。また私は仕事で、千葉県が作成した行政資料等の点訳版や音訳版、大活字版、DAISY版を制作しています。このような資料を作るにあたり、あらかじめ制作初期の段階から「バリアフリー」を意識しておくことで、原稿執筆時に使用したワープロやパソコン等で作った元データや印刷用のデータを使用することができるため、後から点訳等を行うよりよほど早く、楽に作ることができることを実体験しています。また発行側にバリアフリーの意識さえあれば、発行の段階から誰でもが読める形で情報を提供することができるという事実を証明してみたいという願いもありました。                                

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