一般的な活字本の出版では、想定している利用者は健常者のみといっても過言ではないと思いますが、バリアフリー出版は、視覚障害者はもちろん身体障害者や学習障害者、知的障害者、高齢者等利用者を通常の活字による読書の困難な人すべてに拡げているのが特徴です。
実際公共図書館での著作権許諾文や音訳を専門に行っている会社の通常使用している許諾文を見ても、利用者を視覚障害者や障害者サービスを行っている図書館に限定している例が多く見受けられます。しかし本当は通常の方法による読書の困難な人は何も視覚障害者に限ったことではないのです。
一例を挙げれば健常者の方でも、入院中や骨節等の治療中で手が使えないケースもあるでしょうし、お仕事や自動車の運転、家事等で手を離せない方も多いかと思います。また高齢者の方であれば、寝たきりの方はもちろん、老眼が進めば老眼鏡等を使用しないと通常のサイズによる活字での読書は非常に困難になります。そのような状況であっても、より多用なメディアによる出版形態であれば、子どもから大人、高齢者、いままで通常の方法による読書が困難とされてきた重度の障害者の方でも決してあきらめることなくそれぞれに適した方法で気軽に読書を楽しんでいただけるようになるのです。
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