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バリアフリー資料リソースセンター(BRC

出版社からお預かりした書籍データの提供(原本と同価格で販売)を開始しました。
(2007年10月12日現在、テキストデータ版19タイトル、PDFデータ版1タイトル)
 書籍データ一覧ページへのリンク(このページから直接購入が可能です) 
 プレスリリース

■「視覚に障害のある人の読書に関するアンケート調査」を実施しています。ご協力いただける方は、アンケート専用ページへお願いします。■
 アンケート専用ページへのリンク

■「視覚に障害のある人の読書に関するアンケート調査」の依頼文、調査票の点字版(BSEデータ)、22ポイント大活字版(PDFデータ)をそれぞれダウンロードすることが可能です。ご希望の方はダウンロードのページからお願いします。■
 ダウンロードのページへのリンク

バリアフリー資料リソースセンター(BRC)とは

 バリアフリー資料リソースセンター(BRC)は、「出版社」と「本をそのままの状態で利用することが困難な読者」との橋渡しをおこなう第三者機関として、2005年10月5日に発足したNPO法人です。

 バリアフリー資料リソースセンター(以下、BRC)では、2009年秋から次のような事業を開始するための準備や調査研究を進めています。

 ■市販されている本をそのまま読めない・読みにくい人のために、「データ」を提供する事業
 視覚障害者を中心に、 「データを活用した読書」が広がってきています。
 すべての書籍が電子化され、購入あるいは貸し出しされる状況になれば、ハードルは低くなりますが、現状では、つぎのような問題点が指摘できます。
・販売されている電子本の種類が限られている。また、さまざまなフォーマットが採用されていて、まだ十分なアクセシビリティが確保されていない。
・図書館では、電子本を貸し出しているところがきわめて少ない。
 そこで、日常的に「データを活用した読書」をしている視覚障害者は、自分でスキャニングしてOCR処理したうえで、いったんテキストデータを作成し、それを音声読み上げしたり、拡大したりして読書しています。しかし、これではかなりの手間がかかりますし、自分で校正するのが困難であるという問題があり、学習や研究、仕事などで利用する人にとっては、つねに不安がつきまといます。(OCRソフトの精度はかなり上がってきていますが、仮に99%の精度があるとしても、100文字に1文字は間違うわけで、本全体ではかなりの誤植が発生してしまうわけです)
 BRCは、「データを活用した読書」をより一層普及するために、著作権者・出版社の許諾を得たうえで、アクセシビリティが確保されたデータ(テキストデータなど)を提供します。データの提供にあたっては、BRCに登録している「読書サポーター」によるOCR入力・校正・データ編集といった作業を行います。(出版社のご好意により、データの提供を受けた場合は、データ編集作業のみ)
 なお、BRCからデータの提供を受け、「データを活用した読書」をする人は、原則として、原本を1冊購入することを条件としています。
※2007年は、OCR入力・校正・データ編集に関する「マニュアル検討委員会」を随時開催し、2008年春ごろまでに「マニュアル」を制作します。

 ■「読みにくさ」を抱えている読者の潜在的なニーズを調査研究する事業
 読書に障害を感じている人としてもっともイメージしやすいのは、全盲の視覚障害者だと思います。
 しかし、それ以外にも、ロービジョン(低視力)、肢体不自由、学習障害、発達障害、聴覚障害など、なんらかの「読みにくさ」を感じている人は決して少なくありません。
 BRCでは、そうした多様な読者の潜在的なニーズを掘り起こしていくことによって、「データを活用した読書」のバリエーションを研究し、実用的なノウハウの提供につなげていきたいと思います。
※2007年〜2008年にかけて、さまざまな障害のある読者を対象とした「モニター調査」などを実施する予定です。
※モニター調査を土台として、将来的に「読書支援コーディネーター養成講座」(仮称)などのコンテンツを提供していく予定です。

*設立趣意書はこちらをごらんください。
*理事一覧はこちらをごらんください。
*定款はこちらをごらんください。
*読書サポーターについての説明はこちらをごらんください。

第2期(2006年9月〜2007年8月)の事業予定

1.OCR入力・校正・データ編集に関する「マニュアル検討委員会」の開催
 第1回の検討委員会を、2007年2月ごろ開催予定です。モニター会員、サポーター会員の方でご都合のつく方はぜひご参加ください。詳細については、後日アップします。
2.さまざまな障害のある読者を対象とした「モニター調査」の実施
 2年かけて実施する調査の1年目にあたります。 詳細は、後日アップします。
3.第2回総会&イベントの開催
 上記の2つの事業に関する中間報告と、「データを活用した読書」に関する啓蒙を目的に、2007年夏〜秋ごろ第2回総会&イベントを開催する予定です。

*第1期(2005年10月〜2006年8月)の事業報告はこちらをごらんください。

理事からのメッセージ

 2006年10月21日に開催した第1回総会において、役員が改選され、第1期に引き続き、理事3名(服部敦司理事長、松井進副理事長、成松一郎事務局長)と幹事1名(雷坂浩之氏)が承認されました。任期は2年です。
 理事からのメッセージを掲載します。

■理事長 服部敦司
  BRCの活動が2年目に入りました。
 ここ2、3年の間に電子書籍の充実や小型オーディオプレイヤーを使った情報入手など、読書スタイルの多様化が一段と進んだように感じられます。そんな流れの中、「テキストデータで読みたい本を少しでも早く読みたい!」という視覚障害者の声は自然な要求であると、さらに確信を持てるようになった今日この頃です。
 BRCの活動は視覚障害者の読書の可能性を広めるにとどまらず、出版のユニバーサルデザインを推進するムーブメントにも繋がります。地道な活動ではありますが、これからも皆様のご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

■副理事長 松井 進
 日頃はBRCの活動にご協力いただき、本当にありがとうございます。
 BRCは設立して2年目の活動期に入りました。
 その間の活動を通して、テキストデータの提供実績はまだ少ないものの、確実に成果も出てきています。
 また出版社によっては、BRCの趣旨と活動を理解してくださり、データ提供の窓口になってくださる担当者を選任してくださる出版社も出てまいりました。
 電子書籍のデータ形式の一つ、ドットブック形式に対応した閲覧ソフトT-Timeは、文字の拡大機能に加え、音声読み上げ機能も搭載しました。
 このように時代は着実に動いております。
 正直、出版社が積極的にデータ提供をしていただけるようになっていくためには、まだまだ課題も山積しているのが実情ですが、今後も徐々にではありますが、着実に実績を上げていければと考えております。
 読書障害者の読書環境はまだ一般の方たちの環境に比較すれば、まだまだ発展途上にありますが、今後のBRCの活動を通して少しでも改善の糸口を模索していければと考えております。
 みなさんのご支援・ご協力を引き続きどうかよろしくお願いいたします。

■事務局長 成松一郎
 1年間のBRCの活動を通して実感しているのは、問題解決の前に依然として「大きな壁」が立ちはだかっているということです。
 これはけっして技術的な壁ではなく、さまざまな立場の人の「心」の中にある壁ではないかと感じています。
 ではなぜ「心」の壁ができてしまうのかというと、「前例がない」新しい取り組みに対して、多くの人はうまく判断ができず、とりあえず「NO」と言ってしまう、あるいは懸念事項だけをあげつらう傾向にあるからです。
 いまでは社会的に認知されている点字図書館も、最初は視覚障害者個人がなんの援助もない中始めたものですし、録音図書の活用にしても、やはり視覚障害の人がオープンリールテープが普及しはじめた頃考え出したものです。
 それらは活動を継続させていくために、関係者が努力を積み重ねていく中で、社会的に少しずつ認知されていったわけですが、最初のうちはなかなか理解されなかったものと思います。
 BRCの活動もおそらく最初のうちは「よくわからない」「イメージできない」と片づけられてしまうかもしれません。しかし、一般的にはそうであったとしても、「必要としている読者」「理解をもとめている読者」が決して少なくないことを、私たちは肌で感じていますし、じつは電子本の普及を願っているはずの出版社にとってもプラスにつながる活動に育っていくはずだと確信しています。

関連資料

バリアフリー出版
読書障害者へテキストデータの提供を!(出版ニュース2005年1月下旬号)

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